ヤンキー座りとは、足をやや開いてしゃがんだ姿勢のこと。大人になってからヤンキー座りをする機会は、めったにないことでしょう。
しかし、このヤンキー座りが今、腰痛改善に効果が期待できるとして注目を集めています。しゃがむだけで良いため、一般的なストレッチを面倒に感じている人にもおすすめです。
そこで今回は、ヤンキー座りが腰痛に効く理由や、ストレッチ方法を紹介します!
ヤンキー座りはなぜ腰痛に効くのでしょうか。その理由には、腰痛のメカニズムが関係しています。
腰痛の種類には、椎間板ヘルニアやギックリ腰などさまざまありますが、腰痛になる人の約8割は「非特異的腰痛症」といわれています。これは、特に骨の異常や神経症状が無い、腰の筋肉のコリを原因としている腰痛です。
例えば、デスクワークなどで長時間同じ姿勢で座っていたことで起こる腰痛も、これにあたります。
長時間座っていると、骨盤周りの筋肉が固まり、血管が収縮して血流が悪くなります。血流が悪くなることで腰痛が引き起こされるため、痛みをとるには固まった筋肉をほぐし、柔軟性をもたせ、血流を良くすることが大切なのです。
そこで注目されたのがヤンキー座りです。「ヤンキー座り=しゃがむ姿勢」は、骨盤周りの筋肉をほぐし、腰の筋肉の血流を促すため、腰痛に効果的なポーズといわれています。
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ヤンキー座りストレッチは基本的にしゃがむだけなので、運動や一般的なストレッチが苦手な人にもおすすめです。毎日簡単に続けられるため、腰痛改善効果も期待できますよ。
ここでは「ヤンキー座りストレッチ」のやり方を紹介します!
1、足を肩幅ほどに開き、ひざと股関節を曲げ、お尻を落とすようにしてしゃがみます。
2、少し前かがみになり、腰が伸びているのを感じます。
3、ウエストのくびれの位置にあたる背骨から、お尻の割れ目までを両手のゲンコツを使って、圧迫しながら上から下に20回こすります。
ヤンキー座りの姿勢になるだけでも筋肉が柔らかくなりますが、ゲンコツでこすることで、さらに血流を促す効果がアップするといわれています。
かかとが浮いてしまったり、体がグラついてしまう人は、骨盤周りの筋肉が硬くなっているサインです。両手を軽くついても良いので、少しずつ行っていきましょう。
ヤンキー座りストレッチは1日3回以上行うのが効果的です。例えば、朝起きた後、長時間のデスクワークの後、お風呂上がりなどがおすすめ。
特にお風呂上がりは、体が温まっているため、筋肉がほぐれやすく、血流も良くなっています。また、筋肉の緊張をやわらげることで、入眠しやすくなるといわれています。腰痛でなかなか寝つけないという人は、一度試してみることをおすすめします。
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長時間のデスクワークや、同じ姿勢を続けることで、筋肉は凝り固まり、血流が悪くなります。血行不良によって腰痛は引き起こされるため、腰に痛みを感じる人ほど、骨盤周りの筋肉をほぐし、血流を促すことがポイントです。
「腰痛だから安静にする」というのも、腰痛の種類によっては必要かもしれませんが、筋肉のコリによって腰痛が起きている場合には、筋肉を動かすことが重要です。
また、しゃがむことが少なくなっている現代において、ヤンキー座りは足腰を鍛えるためにも有効なストレッチ方法です。ポーズをとるのがやや恥ずかしいという人も、自宅でなら気にせず取り組めるでしょう。
ぜひ、腰痛改善や足腰の筋肉を鍛えるためにも、1日3回、ヤンキー座りストレッチを行ってみてはいかがでしょうか。